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コラム

お風呂のコツ1つでこの冬を元気に

今季は例年にない暖冬と言ってますが、寒い日が続きますね。
2月からは朝晩の冷え込みが増すようです。

さて皆さん、湯船には浸かっていますか?

寒さで縮まった筋肉や滞った血流をそのままにすると、疲れを残し不調の原因になります。
湯船に浸かって全身を巡らす…それだけでもとても良い養生です。
※シャワーは、体の表面が温まるだけで芯は冷えたまま。それでも汗をかくなど放熱の反応は起こるため、湯上り後にむしろ体は冷えてしまいます。要注意!

さらにもう一歩、コツを押さえてお風呂の効果を上げていきましょう。

やる事は「追い炊き」だけ。それだけです(笑)

初めはほどほどの温度でいつも通り入ります。
そして、いつもならそろそろ出る頃に追い炊きでもう一押し。追い炊き機能がなければ差し湯でも良いでしょう。「ふぅー」っと、ちょっと我慢する程度の熱さに上げたら、あとは2~3分で構いません。100数えたら出る、なんて小さい頃にやりませんでしたか?(笑)
トータルで何分などは気にしませんので、烏の行水の方でも結構大丈夫です。

この話をするとやっぱり「何℃?」と聞かれることが多いですが、温まり方は人によって違いますし、さらに言えばその日の体調によっても左右されるので、あまり決まった数字に囚われても良い事はありません。感覚頼りが吉です。
(あえて目安とすれば、最初40℃から追い炊きで2~3℃上げる感じでしょうか)

ポイントは、途中から温度上昇の曲線を描くということなんです。
寒いところから急に熱いお風呂に入ると、じーんと痛いほどに感じたことはありませんか?あの状態では体も皮膚も固くこわばってしまい熱が体の中に浸透していきません。また、入浴後の追加効果として汗をかくことで浮腫みの除去も期待できるのですが、皮膚のこわばりが毛穴の開きを鈍らせて汗のかき方としても期待外れ。

まずはゆったりと温まり、体が緩んだ頃に温度を上げることで体の芯まで速やかに熱が染み渡ります。

そして、体の中には高温になって初めて活性化されるエネルギー源があります。
これは普段は働いておらず、何もしなければ宝の持ち腐れです。熱いお風呂に入るだけで元気が増すわけですから使うに越したことはありません。大半の方が普段より疲れなくなったとか風邪を引かなくなったと言っています。
疲れが「取れやすい」のではなく、そもそも「疲れ難く」なるのが特徴です。

このエネルギー源は熱を加えてからだいたい2日目で活性がピークになり、その後は徐々に鎮まっていきます。そのため毎日行う必要はありません。むしろ、頻繁に働かせすぎると枯渇して疲労に繋がってしまいます。
習慣にするなら週2~3回のペースが良いでしょう。
または、ここぞという時に単発で使うのも便利です。慣れた方では、仕事が忙しくなる時期に合わせて行ったり、試験、発表会、マラソン大会などの前に活用してる方もいます。

この方法は、感じ方に差はあれど体にとっては行ったその時から意味があるわけなので、すでに寒い今からでも遅くありません。春の温かさはもう少し先ですので、ちょっとしたコツを取り入れてみてはいかがでしょう。
もちろんエネルギー源の話は季節を問いませんから、多少の加減はしつつ夏でも取り入れられます。

※ただし、心臓や血圧など循環器に心配がある方などはお控えくださいね。

【必ずお読みください】当院における今後の対策方針