朝起きがけは腰が痛くて…身支度してるうちには楽になるかな…
「寝腰(ねごし)が痛い」なんていう言い方もされますね。腰に限らず、「痛み」を朝に感じる人は多くいます。
皆さん、寝ている間は全身が脱力していると思いがちですが、実はそうでもないようです。
例えば腰痛持ちの方。椅子に座る時だけでなく寝てる時にも、どの向きどんな格好をしても、痛くてだるくて落ち着く姿勢がない…そんな経験はありませんか?
これでは仕事もはかどりませんし、寝る時にもモゾモゾ動いて寝付けません。
丸みを帯びた人間の体は座ってても寝転んでても不安定、それをじっと支えるために力んでいるのです。実は、全身にじわーっと力が入っているんですね。力むことによって、寝てる姿勢も無意識に「保っている」のです。
傷ついた筋肉が力めば痛みを感じます。
一晩中じわーっと力が入り続けてる筋肉は徐々に凝り固まっていき明け方が一番硬い。その時に痛い場所が特に痛むのは当たり前と言えましょう。
健康な人でも朝は体が硬くて動きが鈍い。犬や猫は起床時にこれでもかと伸びをして体をほぐしているわけですが、本当は人間もやるべきです。伸びとは言いませんが、起き上がる前にお布団のなかで手足をブラブラと揺すったり、腰を軽くひねったり。重さがかからない体勢でダラダラやるのが大切です。
朝っぱらからどこかが痛いと、1日調子が悪くなりがちです。起床時のひと工夫で少しでも楽に生活できればそれだけで治癒に向かっていくだけでなく、次回治療の進展も大きくなることでしょう。